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グラビティ鋳造について

access_time2020年12月4日

グラビティ鋳造とは、重力金型鋳造法とも呼ばれ、注湯作業は重力を利用し、自重の力のみ注湯していく鋳造法となります。
金型内に溶湯を流し込み、自重のみで鋳造を行うため、自動化しやすく、金型内のガスもゆっくり外に抜けていくので、内部品質のいい製品が製作可能です。
金型の為、寸法精度や鋳肌面は砂型より良いです。

下記メリットとデメリットに分けてまとめていきます。

メリット

・複雑形状の対応
 →中子設置可能なため、複雑形状にも対応できます。

・内部欠陥が少ない
 →空気の巻き込みが少ないので、機密性の高い鋳物が出来上がります。

・鋳肌・寸法精度が良い
 →金型を使用するため、砂型鋳造に比べ、鋳肌・寸法精度が良いです。

デメリット 

・薄肉形状が不得意
 →自重による溶湯のため、薄肉形状では湯境の問題が発生しやすいです。

・対応材質が狭い
 →対応材質が軽合金に限られます(主にアルミ)

・金型コストがかかる
 →砂型と比べ、金型費用が高価になります。

グラビティーの得意分野の一つにステンレスパイプをアルミ鋳物で一緒に鋳込む、「鋳包み」という技術がございます。弊社の鋳包み品は冷却効果をより高める為に、パイプと鋳物との密着度に徹底的に拘っております。パイプ材の選定、方案の立案、鋳造条件の設定など独自のノウハウにより完成度の高い鋳包み品をご提供し、お客様の製品の価値を高めます。

金型鋳造は各製法で、特徴があり、メリット、デメリットも大きく変化致します。お求めの製品によって、最適な製法を選んで頂く必要がございます。

次回は「ダイカスト」についてご紹介させて頂きます。

<自硬性造型について     目次     ダイカストについて>

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