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ダイカストについて

access_time2021年1月4日

グラビティと異なり金型に溶解金属を圧入することで、高い寸法精度の鋳物を短時間で大量生産することができる手法です。
自動車やバイクをはじめ、パソコン、通信機器や光学機器など高い精密性を要求される部品として今や、アルミダイカストは世の中に欠かすことのできないものです。
ここでは、そんなダイカストについて特性を中心にご紹介させていただきます。

ダイカストの特性

ダイカストは、原材料である合金、ダイカストマシン、金型の3つの要素からなっています。

溶けた合金を金型に高圧を加えて流し込む方法で、原材料から製品までの工程が短いと言われています。ダイカストマシンには固定型、可動型の2つの金型が取り付けられており、圧入された合金がすばやく固まると、可動型が開いて製品が取り出されます。

■量産性

ダイカストは複雑な形状の製品を、短時間で多量に製造することが可能です。
グラビティよりも生産性が高いのも特徴です。

■寸法精度

金型鋳造の強みで、他の鋳造方法よりも寸法精度の高い製品を製造することが可能ですので、加工レスによるコストダウンも図れます。

メリット

・グラビティよりも短時間で生産できる。
・寸法精度が高く、加工レスによるコストダウンを図ることができる。
・製品の表面がなめらかに仕上がるため表面処理や塗装が容易である。

デメリット

・グラビティよりも金型や設備費用が高額である。
・短時間で圧入するため、巣が発生しやすい。中子が使用できないため、形状に制限がある。
・材質に制限がある。(ダイカスト用の合金:アルミニウム合金、亜鉛合金、マグネシウム合金)

グラビティとダイカストの違い、なんとなくイメージしていただけましたでしょうか?
金型鋳造で使用されるアルミ合金材は、様々な金属の中でも、環境に優しい素材として知られており再利用性が高いのが特徴です。持続可能な開発目標『SDGs』にもつながりますね。

次回は「遠心鋳造」についてご紹介させていただきます。

<グラビティ鋳造について     目次     遠心鋳造について>

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