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鋳物の起源

access_time2019年12月7日

金属を溶かす、といった行為の歴史はかなり古く、紀元前5500年頃にはペルシャで銅の精錬がされていたことが確認されています。

それからおよそ2000年後の紀元前3600年頃にメソポタミア地方に文明を築いたシュメール人が、銅と錫(すず)の合金である青銅(銅よりも融点が低い)を発見したことで、青銅製の武器や生活の道具が多くつくられるようになりました。

これが、鋳物のはじまりであるといわれています。

日本では、弥生時代中期(紀元前100年頃)に、中国大陸から朝鮮半島を経て北九州に技術が伝わったと言われています。

ちなみに、現在では鋳物といえば鋳鉄を想像する方が多いと思いますが、銅が紀元前3000年頃から鋳造されていたのに対して鉄を鋳造する技術は紀元前500年頃に中国で開発されました。

また、FCDと呼ばれる球状黒鉛鋳鉄が開発されたのはつい最近、1947年の事です。

鋳物の歴史は古く、何千年も前から引き継がれてきた技術の一つでもありますが、今なお進歩している技術でもあるのです。

次回は「鋳物の材質」についてご説明いたします!

<鋳物とは?     目次へ     鋳物の材質>

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