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鋳物とは?
access_time2019年11月22日
「鋳造」や「鋳物」という言葉は何となく知っていても、実際にどのように 作られているか知る機会は中々ないものです。ここでは「鋳物」がどのように 作られているかを、簡単に紹介いたします。
実は砂型鋳物の製作過程は、手作りチョコレートによく似ています。
細かい点はもちろん異なるのですが、大まかな流れは同じです。
<手作りチョコの場合> | <鋳物の場合> |
1.元になるチョコレートを買ってくる | 1.主材料となるインゴットなどを用意する |
2.理想の型を用意する | 2.砂などで鋳型を作る(造型) |
3.チョコレートを溶かす | 3.インゴットなどを溶かす(「湯」と呼ぶ) |
4.型に溶けたチョコレートを注ぎこむ | 4.型に湯を注ぎこむ(注湯) |
5.冷えるのを待つ | 5.冷えるのを待つ |
6.型から外す | 6.型から外す(抜型) |
7. 綺麗に飾りつけをする | 7. 切削加工などを施す |
8.出来具合を確認 | 8.組立・検査・検品 |
9.大好きな彼に渡す | 9.お客様へ納入する |
また、上記は砂の型を用いて製作を行う「砂型鋳造」の例となっておりますが、金型を用いる「金型鋳造」の場合はたい焼きをイメージしていただくとわかりやすいかと思います。
こちらも素材が金属であることと、たい焼きは焼き立てが美味しいのに対して金型鋳造の場合はしっかり冷やす必要があること以外はほとんど同じです。
普段の生活の中ではほとんどの金属は「固体」です。しかし、ある温度に達すると流体性を持った「液体」になります。この「液体」を「型」に流し込み、冷やして理想の形の「固体」に戻す、この工程によってつくられた形ある金属製品が「鋳物」と呼ばれています。
次回は「鋳物の起源」についてご説明いたします!