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機械造型について
「砂型鋳造法」には、大きくて分けて生砂で鋳型を製作するプロセスと樹脂と砂を混錬した物を使用し鋳型を製作するプロセスがあります。
また、生砂で鋳型を作るプロセスも「手込め」「汎用造型機」「自動造型機」と更にプロセスが分かれます。
今回は、これらの中から「自動造型機」について、ご説明をさせていただきます。
自動造型機
自動造型機とは、造型枠のセットから砂込め、搬送、砂型からの鋳物の取り出しまでを自動で行う造型ラインです。
造型砂量、造型時の力込め、型送り等が機械制御となり一定となるため、品質のバラつきが少ない、安定した品質の鋳物を作ることが可能です。また、自動化されたラインであるため高い生産能力を持ち、量産案件に向いているのが特徴です。
一口に造型機と言っても、種類がいくつかあります。振動で砂込めをする造型機、衝撃波を利用する造型機、圧力をかけて砂込めをする造型、縦割り、水平割りなど・・・、作っている物によって適した造型機を選択していきます。その中でも、最速の造型スピードをほこるのが「DISAMATIC」という造型機になります。
「DISAMATIC」の砂型造型は、下図のようになります。
・通常の造型:上型作成→下型作成→型合わせ(3工程)
・DISAMATIC:上下型作成→型合わせ(2工程)
上記のように、DISAMATICでは1回の造型で上型と下型ができるので、すぐに型合わせができ、通常の造型機より1工程少ないです。そのため、他の造型機より造型スピードが速く、生産能力が高い造型機となります。
このように、今では自動造型機も進化しており、人の手による造型というのが減ってきております。昔ながらの職人による手作業でないと作れない物もありますが、そうでない物で大量生産が必要な物などは、品質の安定を図るということも含め自動造型機が向いているかと思います。
次回は「自硬性造型」についてご紹介いたします!