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生型/手込め造型について

access_time2020年9月2日

生砂を鋳型とする造型方法は大きく分けると、「手込め造型」「半自動機械造型」「機械造型」に分類できます。今回は生砂シリーズの最初なので、「生型」のご説明と「手込め造型」について紹介致します。

生型とは

砂とベントナイト、その他の添加物などで構成されています。ベントナイトとは粘土の事で、これに水を加える事で発揮する粘結力を利用した砂型の事を生型と呼びます。

生型に使用される材料

生型砂の一般的構成材料は、骨材としての「けい砂」、粘結剤の「ベントナイト」、添加剤の「澱粉、石灰粉」などで、これに水を加えて混錬し造型に適した砂に調整されます。

■けい砂(珪砂)
 けい砂は天然に産し、優れた耐熱性を有する比較的入手が容易なものなので、鋳物作りに古くから使用されて来ました。鋳型に使用される砂を大きく分類すると山砂、けい砂の二種類に分類されます。「山砂」は天然に産した状態で粘結力があり、適度の水を加えるだけで使用できます。
 「けい砂」は砂粒状で採掘されます。これを「天然けい砂」と呼びます。石英結晶が密着固結した「けい岩」または「粗状のけい砂」を人工的に破砕して砂粒子状に加工した「人工けい砂」と区別します。

■ベントナイト
 ベントナイトは火山噴出物に起因する岩石が地球上での長い変質作用を受けて生成した粘土岩です。世界各国で産出しますが最も産出量が多いのはアメリカであり、国内では群馬県、山形県などで産出します。

生型手込め造型

職人の高齢化により減少傾向ですが、古くから続く鋳造方法です。今でも残る生型を使った代表的な手込め造型は「流し吹き法」と「土間(どま)込め法=床込め法」の二つがあります。主型には模型が使われ、鋳型の砂には山砂が使われています。それぞれについて説明してまいります。

■流し吹き法
造型法のうち、最も簡単な鋳込み方法である。流し吹き法は開放型ともいい、鋳物場の土間の砂を水平にかきならし、そこに直接木型を埋め込み、押し当てた後に取り出し、鋳型として注湯します。上型がなく、開け放しあるので鋳型造りは簡単ですが、芯金、金枠等の粗雑なものを造る以外は利用されません。

■土間込め法=床込め法
 土間込め法は床込め法ともいい、下型の込め付けの比較的容易なもの(平たい形状)で、かつ大物、中物の鋳物を造る場合に用いられます。下型を用いずに鋳物場の土間を利用して下型を造り、その上に枠込めの上型を載せます。

上記のように生型手込め造型は、型費は安価に抑えられますが、平たい容易な形状で少量に適しており、その出来も職人の技術に大きく依存します。そのため、今ではこのような現場を目にする機会もめっきり減りました。偶然にも出会えた時には中世へタイムスリップしたような気持になります。

次回は「機械造型」についてご紹介させて頂きます!

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